「モボ」「モガ」
「モボ」「モガ」は、それぞれ「モダン・ボーイ」「モダン・ガール」を略していったことば。大正末期から昭和の始め頃、西洋文化の影響を受けて新しい風俗や流行現象に現れた、当時は先端的な若い男女のことを、主に外見的な特徴を指してこう呼んだ。
[編集] 時代背景・社会風俗など
大正時代は第一次世界大戦にて日本の国益が大きく増進し、交戦国と中立国の両方の利益を得たとされている。国内事情も好景気に沸き、若い男女がやはり戦勝国であるアメリカやヨーロッパ先進国の風俗の模倣をするようになった。
この時期、「大正デモクラシー」の時流に乗って、教育の分野においては大正自由教育運動がおこり、かつては一部高等子弟にだけ許された教育が徐々に一般庶民へも拡大し、個人の自由や自我の拡大が叫ばれ、進取の気風と称して明治の文明開化以来の西洋先進文化の摂取が尊ばれた。新しい教育の影響も受け、伝統的な枠組にとらわれないモダニズム(近代化推進)の感覚をもった青年男女らの新風俗が、近代的様相を帯びつつある都市を闊歩し脚光を浴びるようになった。ただし一般庶民の視線からは、彼らに対する憧れの一面も持ちながらも、洋風の異装とにわかに身に付けた習慣をひけらかす軽薄な風潮もまた広まり、「モボ・モガ」というやや嘲笑的な表現が流行した。
しかし昭和期に入ると、第一次世界大戦後の世界恐慌の影響と第二次世界大戦への動きの中で、こうした華美な風俗は抑制されて姿を潜める結果になった。
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